映像

学校内カーストへの恐怖心がよみがえる

『桐島、部活やめるってよ』を観た。早稲田松竹。人物描写だけではなく、人物たちをとりまく雰囲気の描写まで、細かなディティールで語らずとも語っている、非常に見応えのある作品。ちょうおもしろかったです。桐島という学校内のヒーローを失ってしまった…

イカれ女だー 逃ーげろー

『ヤング≒アダルト』を観た。早稲田松竹で2本目。主人公が完璧に頭のイカれた勘違いビッチで、その行動ひとつひとつが痛々しく、つねに胃を締め付けられるような作品でした。「あわわわ…おまえそれ駄目だよ…そんなんじゃおまえ…おいー…」(心の声)もう、大…

おとなめんどくさーい

『おとなのけんか』を観た。早稲田松竹。キャスト4人だけの密室劇を、79分という超短尺でまとめあげたコメディ。すさまじいスピードの中で正確に笑いのツボを突いてくるので爽快感を得つつとてもおもしろかったです。劇場が揺れるほどの爆笑って久しぶりに体…

鼻くそうまかったんです

『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』観た。横浜ジャック&ベティで3本目。サイタマノラッパーから一環して描かれている、ひとの人生が変化する、ある一点の部分。ともすれば見過ごしがちな小さい出来事なんだけれど、人生を振り返…

「プチャヘンズヨウ ご声援ありがとうございます。」

『SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』観た。横浜ジャック&ベティ。すでに観たことはあるんですがどうしてももう一度観たく。1と2を立て続けに観て、続編として正統なスケールアップが成されてるなという感想。20代後半に入って、就職先…

毛穴から出てくるメッセージ

『SRサイタマノラッパー』観た。横浜ジャック&ベティ。すでに観たことはあるんですがどうしても映画館で観たく、好きな映画っていうか心酔気味の作品なので終始ぐっときました。なによりも、世間から白い目で見られるヒップホッパーが、しかも埼玉という田…

殺戮マシーン願望

早稲田松竹の2本上映で『キック・アス』観た。なによりもヒットガールさんの殺戮マシーンぶりが爽快な作品でした。ところで男子というものは往々にしてヒットガール先輩のような殺戮マシーンに憧れるものですが、僕もご多分に漏れずそうで、休日に自転車でTS…

雑な大人

※ ネタバレあり ※ 早稲田松竹の2本上映で『ゾンビランド』観た。ゾンビウイルスが蔓延し、人々がゾンビ化する街で、ヒキコモリだった青年が確固たる自分ルールを徹底したおかげで生きつづける。そんな設定から、これはおそらくゾンビをメタファーとして用い…

生きる気力-20pt

主人公は心の底からいい人で、基本的に物語の進行はその主人公が醸し出す独特のいい人オーラに当てられちゃった周囲の人たちの好意を、いい人である主人公がいい人的に全面的に信用して進んでいく。こんなうまくいかねえよ。と思いつつも、自分が主人公の立…

心の準備できてません

題名やあらすじなどから、おそらく「かもめ食堂」や「めがね」のような、小さなコミュニティに過去のある女性が集まってあんまり落ち込むこともなく軽やかに交流・生活していく、という映画だと思ってました。じっさいは、ホラーでした。我々(我々?)とし…

抑えられない衝動

4時間を超える上映時間に尻込みして未見だったけれど、勇気を振り絞ってよかった。4時間、あっという間。ただ疾走するだけではなく長丁場を観ていて無理がない呼吸のように吸収できるテンポ。そのテンポを支える構成と、役者の演技。おもしろかったです。 作…

飄々と囚われる

2010年をとりもどす映画鑑賞第二弾。『月に囚われた男』を観た。主人公は非常に巧妙にそして絶望的に月に囚われてるんですが、その事実が見えつつあったときも、明るみになったときもそこまで落ち込むこともなく、スマートに対応しててかっこよかった。僕だ…

なんだかよくわからないがとにかくすごいエビだ

2010年をとりもどす映画鑑賞第一弾。『第9地区』を観た。鑑賞にあたっては初めてPS3と37型REGZA LEDTVを利用しましたが、臨場感あふれる映像でたのしむことができました。はじめこそ「人種差別が」とか「スラム街の問題が」とかそーゆー社会的なメッセージが…

2009年の映画をふりかえる

今年こそ振りかえろう、今年こそは送ろうと思いつつも、毎年送りそびれて傍から見ていた空中キャンプ様の「○○年の映画をふりかえる」企画に今年こそ送ってしまうぞーと思ったけど、まだ間に合うのかなあー? 先ほど自宅に帰ったばかりで、まだ暖房の熱気が部…

リリコさんどこで泣いた

18:15 『レスラー』を見た。チネチッタ@川崎。とうとう会社の皆さんと合流し、8名全員での鑑賞。王様のブランチでリリコが「レスラーってほんといい映画なんすよ・・・」とボロボロと泣いてたのが印象的だったので観ましたが、えーと、どこで泣くの?って作…

「取込中」で揺れるクルマ

14:00 『ウェディング・ベルを鳴らせ!』を観た。シアターN@渋谷。さいこうに面白かったです。ずっと騒がしくて、ずっと愉快で、ずっとキュートな映画でした。ノリノリで人を殺す悪党や、毎回おなじ曲を奏でながら求婚するお役人や、大規模な銃撃戦に巻き込…

はっと息を呑む綱渡りシーン

10:30 『MAN ON WIRE』を観ました。テアトルタイムズスクエア@新宿。ニューヨークに当時あった、ワールドトレードセンタービルの屋上にワイヤーを張り、その上で綱渡りした大道芸人と、その仲間たちのドキュメンタリー。 全編を通してインタビューと再現映…

さいきん観たもの聴いたもの

えーとまあ、そんな訳で、iPhoneにウツツを抜かしている間に月日が経ってたと。あといつものことながら仕事があんまり上手くいってないというのも、ブログでアウトプットする気になれなかった一因でもあります。この期間、映画としては『おっぱいバレー』『…

「誰もおまえのことなんか見ちゃいねえよ」

『少年メリケンサック』観てきた。109シネマズ川崎。公開から2週間を過ぎてはいますが、まだまだお客さん入ってました。意外。鑑賞後の率直な感想としては「内容、ねえなー」です。強烈なメッセージを持っていたり、なにかを暗示していたり、示唆してたり、…

『バンクジョブ』、渋谷シネマライズにて。繰り返し書きますが、シネマライズ好きです。特に2階席がいい。2階席の最前列がとれるのなら、是非そこを確保していただきたい。首の角度もラクしながら映画館の迫力が味わえるのです。映画本編では、やけにカッコ…

『僕らのミライへ逆回転』を観た。新宿バルト9。この邦題、どのブログでも書かれてるようですが、センスがマジでやべえぜ。フレーズとしてチープ過ぎるし、映画観終わった後でも、なんでこんな邦題つけたのか意味わからない。マジでやべえ。 『エターナル・…

『シティ・オブ・メン』というブラジル映画が今月から劇場公開します。この映画、元々『シティ・オブ・ゴッド』という大人気映画があって、大好評だったためテレビシリーズとして続いて、そのテレビシリーズの完結編として劇場に戻ってきた形。 で、ここから…

『ぼくの大切なともだち』を観た。bunkamura ル・シネマ。すごく面白かったです。ちょっとした言葉や動作はもちろんなんですが、なによりも登場人物たちの"間"で笑わされた。 上映10分後くらいに、主人公は、商売仲間たちとの談笑中「きみの葬式にはひとりも…

『アフタースクール』観てきた。川崎チネチッタ。会社経由で買うと、チネチッタの映画が1200円で観れるというナイス試みを利用して。 とてもよく出来た作品なので邦画好きな人にはオススメしたい。ほぼ間違いなく、誰もが「え、なんだよそれー」と思わされる…

『潜水服は蝶の夢を見る』を観てきた。新百合ヶ丘ワーナーマイカルシネマズ。 とてもとてもいい映画でした。事故により全身麻痺状態になってしまった元ELLE編集長。自我は自分の内部に閉じ込められてしまい、外部へ情報伝達するためには、唯一うごく左目のま…

ほんとうにどうでもいい理由で諍いを起こしてしまったため、自戒の意味も込めてこんな作品を観た。人と人がぶつかりあうことでドラマが紡ぎだされる『クラッシュ』という映画。アメリカが舞台。 とても巧みにつくられた群像劇。10数名いる登場人物たちが、根…

会社が休日だったため、『人のセックスを笑うな』を観た。一言でいえばおもんなかったです。ネタバレ含むので折り返しといた方がいいかなあ・・・。

観た。これはとてもいい邦画です! 時系列をひっくり返して、フォーカスする出演者をくるくる回して、そしたら短い間にこんなにもドラマが存在していたんですよ、という面白さ。綿密に紡がれた構成がすごかったです。出演者の中で、誰かが秀でた印象を与えて…

2007年を簡単にまとめます。 【音楽】 興味があまりなくなってきたのか、CDを買う枚数とライブいく回数が激減。家にひとりで居るときも、特に音楽聴いたりってことが少なくなってきています。 そんな中、今年いちばんよかったCDはHALFBYさんで『SIDE FARMERS…

『転々』を観た。川崎チネチッタにて。 ドラマ『時効警察』の監督さんが作った映画です。そのドラマと同様、小ネタが満載なところが特徴。 いわゆる小ネタって、話の本筋とはまったく関係ないから物語の質をあげることはないけれど、お得感はすごい。この作…