ほーらほーらみんなの声がする

ハンバートハンバートとCOOL WISE MANの期間限定コラボバンド、ハンバートワイズマン。そのラストライブが恵比寿リキッドルームで開かれた。当日のライブ前、Twitterから「Ustreamでも中継決定!」という情報が届いて、けっこう外も暑かったし、なんだよう自宅で観るのもよかったかもしれないねえ?でもチケットも取ったしこれで見納めだろうからいこうかねえ。と若干トーンを落としながら会場に足を運んだのですが、結果、心の底から生で体験してよかったなと思えるライブでした。

ウイスキーコークをちびちびと呑みながら、ゆるくて暖かみのあるBGMを聴きつつで開演を待つ。ステージが明るくなると遊穂さん以外のバンドメンバーが登場し、みんなでワーッとインストソング。もうすでにたのしい!安定のスカサウンド。2曲目は明らかに耳慣れたあのメロディ、そう『サザエさんのテーマ(オープニング)』…! 舞台袖から遊歩さんが「お魚くわえたドラ猫 追っかけーてー」と唄いながら登場。本当のライブの始まりを迎えた。それからは『罪の味』や『ラストダンスは私に』等、今夏のフェスシーンで多くの人を踊らせたであろう名曲が続いていく。前半からハンバートハンバートの曲が多く採用されていて、CD音源や2人編成のライブとはまったく違うスカアレンジ、そしてそのしっくりきてる感ったら。

7曲くらいやってからでしょうか「それではここらへんでオジサン達は休憩です」といって、COOL WISE MANの方々は袖に引っ込んだ。ハンバートの2人だけで演奏を続けたんだけれど、これがまた繊細で、やっぱり完成度が高くて、さっきまでの賑やかなスカサウンドとの対照もありジーンときてしまう。『待ち合わせ』もやってくれた。小田急線がすきな僕がすきな曲。『大宴会』を唄いあげている中、COOL WISE MANの方々が一人またひとりと戻ってきて、徐々に音が加わって盛り上がり、スカの後半戦スタート。

それからはもう恥ずかしげもなく身体を動かしてしまったな。『おなじ話』『おいらの船』『オーイオイ』『メッセージ』ではメンバーでソロ回し、THE SPECIALSの『Monkey Man』は日本語詞だったけれど、あれは誰が書いたんだろうか? アンコールの『23時59分』では宇宙人のコスプレしたおじさん(誰?)が乱入し、わちゃわちゃした流れのまま、最後はまさかの『サザエさんのテーマ(エンディング)』…!サザエで始まりサザエで終わるライブでしたとさ。

このコラボは昨年の下北沢インディーファンクラブで実現した後「もっとやろう!」となり、今年2月からはレコーディング→CD発売→フェス参戦→ツアーと怒涛の流れだったとのこと。短期間で凝縮された活動をしたからか、ライブMCでもハンバートの2人とCOOL WISE MANの方々がツアーの思い出をたのしそうに話していたし、ライブアレンジもお互いの良さを発揮しまくったとてもいいコラボレーションでした。レアな活動を体感できてほんとよかったな。そしてやっぱり現場に足を運ぶことって大事だなと。あらためてそう思ったのですよ。