「批判とか書かないでー エゴサーチしちゃうからー」

下北沢インディーファンクラブへいった。会場は下北沢周辺。昨年の同イベントも参加したのですが、そのときは混みまくっていてほとんど観たいバンドを諦めたので、今年もそんなに期待はしてなかったんですが、入場者数をセーブしたのか入場規制に困ることもなく、予定通りのタイムテーブルで参加できました。ちょうたのしかったです。

ちょうたのしかったので、ちょう長い文章です。折り返します。


スタートは好きなカフェ風知空知で、ハンバートハンバートの佐藤良成さんソロライブから。短い時間ながら、ハンバートハンバートの曲も織りまぜ、シンプルにギター1本で聴かせる。この人の声は男らしいようで気が抜けておりすきです。MCでは「今日きてくれた皆さんのために豆知識を披露しましょう。ダンゴムシは甲殻類です。だから焼くと、エビみたいに赤いのです」と、ほほーとは思うけど完璧に不必要な知識を植えつけてくれました。

アーティストグッズでも見ようかなと、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の物販にいきTシャツを眺めていると、売り子のお兄さんがすごい勢いで押してくる。「このTシャツどう。サイズは俺着れたらきみも着れるから、ほら見てて、ほら着れたどう買わない?」「買ってくれたらミンティアあげるよ。いや、とりあえずミンティアあげる。買ったらもう一個あげる」とすごい薦めてくるのでTシャツ買いました。「ありがとう。じゃあミンティアと、これあげるよ」と紙を挟むクリップをくれた。要らねえよ。もうひとりの売り子さんに「あの人、只者じゃない感じですけど演者の人ですか?」と聴いたらバンドリーダーの人だった。リーダーの押し売りに負けた。あと、物販の後ろの方で明らかに奇妙礼太郎さんと思われる人が座ってたんですが、視点の定まらない魂の抜けた様子だったので声をかけられませんでした。

続いてCLUB QUEへ移り、二階堂和美さん。「真昼間からこんな暗がりに来てくれてありがとうございます」とニヤニヤしながら感謝の意を伝えながらスタート。演歌調の歌い方、少女のような声色、機械で加工したような音、ぜんぶ生声なのにほんとこの人コロコロと歌声が変わって、まさしくボーカルマッシーン。途中演奏をトチったり「時間ないんで前奏抜きます」としたりゆるゆるニヤニヤと進行、心なしか客席の人びとの顔もニヤニヤ。『あなたと歩くの』では、オーディエンスから大声のハミングが返ってきて「今日はどうせアウェイだ、と思ってきたんですけど、まさかこんなに優しくされるとは思ってませんでした」と声を震わせていたのが印象的でした。ちょういい人なんじゃねえですか。角張社長がメールの返事遅いことに腹を立てて作った新曲が笑いを誘っていたり、「曲を送るタイプの告白につかって欲しくて作りました」という新曲がとてもかわいかったり、したので新アルバム買う決意を固める。(その後買ったけど名盤でした)

モナレコードに移って、ショピン。ずっと気になってたしCDも持ってるんですが初見。楽器を多用するおもちゃ箱のような音楽なんですが、曲ごとの特徴を掴みづらいなと感じてて、でもライブで観るとすごくかわいらしいし楽しい音楽だった。これは、違った意味でのライブバンドなんだな、と。田中馨氏は、SAKEROCKのライブでは一言もしゃべりませんが、ショピンの時はけっこうしゃべります。あと歌います。基本はショピンのオリジナル曲で、みんなで振付を頑張る曲などもあり(この時voの野々歩さんの仕切りがしっかりしててかわいかった。ていうか野々歩さんぜんたい的にかわいかった)、最後の最後で「どうせこれが一番盛り上がるんですよ」と言いながらぽぽぽぽ〜ん♪で話題を席巻した『あいさつの魔法』を演奏。田中馨氏が「ありがとうさぎ♪」と歌っていたよ。曲の締め、本来エ〜シ〜♪のところをショ〜ピ〜〜ン♪にしてるのがまたニクい。またライブいきたいバンド。演奏に合わせて馬みたいなハリボテがゴトゴト動いてたんだけど、あれなんだったんだろう。

GARDENに移動し、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。リハーサルで「ウイスキーはお好きでしょ〜」とカバーして、ここでひと盛り上がり。本編はさらにすさまじい盛り上がり、ライブパフォーマンスだった。奇妙礼太郎さん素面とは思えないテンション。熱く、暑苦しく、ちょい気持わるく、わがままで、縦横無尽。『タンバリア』や『機嫌なおしておくれよ』等のオリジナルを演奏しつつ、『星に願いを』『ルージュの伝言』『オー・シャンゼリゼ』などカバー曲も演奏。特にカバー曲よかった。動画を見つけたのでリンクします。(ページ下部)このバンドのライブパフォーマンスは、2004年頃のユアソンに匹敵するんじゃないかと思う、つまりこれから売れるんじゃないかと思います。奇妙さんはとても無邪気なガキっぽかったんですが、途中MCで「今日はかわいい子おるかなー」「今日は誰がヤらしてくれるんやろーなーと思てます。ハハハ」等いっており、こいつすげえなと思ってたら、次の曲演奏後「みんなブログとかTwitterに悪口かかんといてー。エゴサーチ、しちゃうからー」とわめいていた。後悔したんだろうか…。9月の新アルバムは買いますし、代官山UNITのレコ発もいきます。

そのままGARDEN、COOL WISE MAN。久しぶりに観た。昔、ユアソンを追いかけていた時代によく対バンしていて、外さないバンドだよなーと勝手に信頼よせてたんですが、今回も1曲さえ知ってる曲なかったのにノれるライブ。この日のイベントはどの会場も押し押しで、GARDENも20分とか演奏時間がズレちゃってたんですが、そこは流石のCOOL WISE MANさん。リハほぼ無しで演奏に入る。演奏しながらモニターのバランス調整をPA席に指さしだけで注文。おっとなー!かっこいい大人。安心のスカで、音も重厚で、会場全体が盛り上がる。ステージ前はスカダンスとモッシュの嵐になってたんですが、ひとり楽しくスカダンスしていたら、なんか若い男子2人が近づいてきて一緒に踊ってた。モッシュとか仕掛けてくる。仲間だと思われたのか、終わったら抱きつかれたりしたんですが、僕はもう大人なので「はいはい」程度の感じで応えていたら「なんだよこいつノリ悪いな」的表情で去っていかれました。あれ、申し訳なかったなと、反省してます。

続いてハンバートハンバート。この日はCOOL WISE MANさんと一緒に演奏するということで、『おなじ話』『罪の味』『アセロラ体操のうた』等がなんとスカバージョン!たぶん一生聴けないアレンジ!インディーファンクラブの参加者層とハンバートハンバートって被ってんのかな?と思ってたんですが、『罪の味』のかけ声「ヘイヘイヘイ、オレー」を若者がみんな叫んでおり、おい流石ハンバートハンバートさん幅を効かせてるなと打ち震える。COOL WISE MANさんが暖めまくった会場を、そのままの空気でハンバートハンバートの曲が盛り上げており、この日いちばんだった。奇妙礼太郎⇛COOL WISE MAN⇛ハンバートのこのGARDENの流れ、近年の夏フェスでも観られない熱量だと思われます。MCでの佐藤良成さん「実は僕は大学時代、中南米音楽サークルに入ってまして。でも参加が遅くて残ってる楽器がなかったので、口でチュクチュクいう奴やってました」佐藤さんまさかの口チュク!

最後はSAKEROCK。カクバリズム共催のイベントなので、ホームであるという感じで、落ち着いた進行。曲はアルバム『MUDA』からが多かったと思われます。もう安心の演奏なんですけど、この日は初見のバンドが沢山だったので、その記憶に押しつぶされて正直あんまり記憶にありません。ただラストに相応しいバンド、存在の大きさを感じました。

ちょう長々と書きましたが、どんな夏フェスにも負けない出演者の豪華さ、意外さ、面白さだったので来年も参加したいところ。今年くらいの混み具合なら不平不満も生まれず、固定ファンを獲得し続けるかと思います。季節が6月ってのもいいですね。ほんとによかった。よかったよかった。


最後に、この日の奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の演奏がすべてYouTubeにアップされていたのでリンクします。『オー・シャンゼリゼ』で声枯らしたなあ…。

※リンク先はPart1ですが、続けて観ていくとPart5まであります。1と5がオススメです。